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介護職の悩み

介護の理想は実現できる!私が特養でやり続けた3つの誓い

理想の介護

同じ介護施設なのに雰囲気って全然違いますよね。

私は特養や老健、有料老人ホームやグループホームなど年間に20施設くらいの施設を訪問しますが、訪問して感じることは、施設によって雰囲気が全く違うということ。

  • 殺伐としていて慌ただしい施設
  • ゆったりと時間が流れている施設
  • お年寄りがイキイキとしている施設とそうでない施設

本当にこれだけ違うのかというくらい違うのです。

職員は職場を選ぶことができます。嫌になれば辞めることもできます。
しかし、お年寄りは嫌だからといって施設から出て行くことも職員を選ぶこともできません。

何が言いたいかと言うと、ご利用者は出会った職員によって人生が決まると言っても過言ではないという事です。

お年寄りが人生の最期のステージをどう生きたか、そして私たちはそこにどう寄り添えたかという事を常に考えていかなければいけないと思っています。

こちらの記事では私が介護現場で大切にしてきた3つのポイントについてまとめています。

理想の介護施設は作れる?

皆さんも私と同じように

  • こんな施設で働きたい!
  • こんな施設を作っていきたい!
  • そして、こんな事をお年寄りにしてあげたい!

という想いがきっとあるはずです。

でも実際は人手が足りず、やることも沢山あって中々してあげたい事を形にできずヤキモキされている方も多いのではないでしょうか。

私が今勤めている施設でも人手が足りず忙しい時期が数年おきに訪れます。
しかし、私は自分が介護士としてどうありたいかを考えて常に行動してきました。

理想と現実は違う!なんて事を言われる方もいますが、そんな事はないです。
大切な事は自分の信念を貫くこと。妥協せずお年寄りと向き合い続けて私は理想の介護施設に近づける事ができました。

理想を実現に!介護士として妥協しなかった3つの誓い

では、ここから実際に私が介護士として仕事する上で、妥協しなかった3つの誓いについてお話していきます。

【誓いその1】ご家族の想いをお年寄りに届ける

どれだけ人手が足りなくても、どれだけ忙しくても、どんな理由があろうともお年寄りを粗末にする事はあってはいけません。

ご家族にとってかけがいのない大切なご両親。
ご家族の多くは、預けたくて施設に預けているわけではありません。話をすると、本当なら家で見てあげたかった!そう言われる方がほとんどです。

  • うちのお母さんは大丈夫だろうか。
  • 本当に施設で上手くやっていけるだろうか。
  • もう少し自分達が頑張れば家で介護できたんじゃないだろうか。

家族は不安と葛藤の中で大切な両親を預けるという選択をされるのです。

そのご家族を私たちの態度振る舞いで絶望させてしまっては、悩み苦しんだご家族の気持ちに報いる事はできません。
つまり、私にできる事は、ご利用者を大切にする!ただそれだけでした。

【誓いその2】家族にとって大切な存在を守り抜くという決意

  • お年寄りを大切にするとはどういう事なのか?
  • そして介護とは何なのか?

そう聞かれた時に直ぐに答えられない自分が嫌でした。

正解があるという訳ではありませんが、自分の中での指標となる軸を持っておきたかったのです。
それが、ご家族にとって大切な『存在』を守るということでした。

どれだけ体が不自由になろうと認知症を患おうと、子供にとっては大切な母親・父親。
その存在を守り続け「この施設に来て良かった」と思って頂けるような介護をすることが、介護に関わる全ての方の喜びにつながると思ったのです。

お年寄りの表情を見ればどんな暮らしをしているのかが分かります。
どんな扱いを施設で受けているのかが分かります。

ご家族は自分たちが出来なかった介護を施設に託した負い目から、思っている事をなかなか言えずにいる方も多いのです。
私はその気持ちに甘えてはいけない、ご家族の心を踏みにじってもいけない、そう心に誓ったのです。

【誓いその3】お年寄りの行動を制限しない

私は、介護業界に入って2年目のある時、制限だらけの施設の方針が嫌になり転職しました。

  • お出かけ→数日前に言わないとダメ
  • 糖尿病がある→甘いもの一切ダメ
  • 施設に入所した→飲酒ダメ
  • 行きたい時にトイレ→決まった時間じゃないとダメ
  • 家族がおやつを持参する→持ち込み一切ダメ

あれもダメ、これもダメ。
これで本当にその人らしい暮らしが送れるのかしら。

忙しいからできない。人手が足りないからできない。

できない理由を並べる前に出来る理由を考えるのが介護の醍醐味。

制限が多い施設はまだまだ多いです。
そして、他施設から転職してくる方もまた制限が大好きだったりします。

決まり文句は「そんな事して誰が責任を取るんですか」です(笑)

例えば糖尿病〈甘いもの一切ダメ〉
  • 自分に責任をなすり付けられたら困る
  • 家族からお叱りを受けらたどうしよう
  • お年寄りの命を最優先

一定数こう考える方がいるのです。
しかし、介護施設は治療を目的とする病院とは違います。介護施設は、生活を送る場でありお年寄りやご家族の願いを叶える場です。

健康管理も介護施設としての責務の一つですが「健康管理=制限すること」ではないという事を職員皆で共有しておきたいですね。

出来ない理由を考えるより、出来る理由を考えたい!
自分ならどうして欲しいか、あなただったらどうしてもらいたいか!

私は、制限するよりご家族が望むことをご家族と一緒に話し合っていこうと決めました。

介護の理想は実現できる?あたしが妥協しなかった3つの誓い【まとめ】

こちらの記事では、私が介護現場で妥協せず続けていることをお話してきました。

仕事を始めた時に思い描いた介護の理想!
しかし、いざ勤め始めると理想と現実のギャップに悩まさせる方も多いのではないでしょうか。

施設の風潮を変えること、大切なことを守り続けることはとてもパワーが必要です。

でもね!諦めず行動し続ければ、きっと良い方向に変わっていけるんです!

利用者さんは出会った職員によって人生が決まる!

最後のステージをあなたは利用者さん・ご家族にとってどんな存在でありたいですか。
そして、これからどう行動していきます?

利用者さんを大切に、ご家族の想いを大切に、制限のない自由な暮らしが多くの介護施設で送れることを願っています。