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介護職の転職

【新卒必見】就活で良い介護施設を選ぶための観察ポイントをまとめてご紹介!

【新卒の就活】介護施設を選ぶポイント

就職先を探している学生の多くは、介護関連の情報をSNSから得ているという方も多いのではないでしょうか。

そんなSNS!
やる気や希望を与える話も多いのですが、その反対に「仕事がきつい」「人間関係が悪い」「給料が安い」といったマイナスをイメージさせる投稿も多いですよね。

介護の仕事に限らず、楽な仕事はほとんどありません。あったら私が教えて欲しいくらい(笑)
しかし、そこに誇りを持ち、プロ意識を持ち、職人のように技術や知識を極めようとする姿勢が介護現場には少々足りないのかなと思うことがあります。

今はそういう時代なのでしょうか。
いや、そんな事はないと信じたい!

利用者さん(お客様)の為にと言うと「綺麗ごと」だと言われる事もあるのです。

えっ!!

利用者さんってお客様ですよね。

お客様の事を考えて発言して「綺麗ごと」って・・・
利用者さんあってのお仕事なのに。

そうなんですよ!不思議でしょ。
自分の仕事のダメ出しをして自ら評価を下げ、その上で給料アップを願うという光景は介護特有じゃないですかね(笑)

でも安心してください!
むしろ真剣に利用者さんと向き合っている方のほうが圧倒的に多いので(笑)
ぜひ学生の皆さんには、そんな前向きな介護職員さんを目指して欲しいと思っています。

介護という仕事を「誰にでもできる仕事にするか」「誰にでもできない仕事にするか」はあなた次第です。

決めるのもやるのも自分という事を忘れないでくださいね。

そういう訳で今回の記事では、これから介護で飯を食って行こうという学生さんの為に少しでも良い施設選びの参考にしてもらえる内容にしてみました。

新卒が就活前に知っておきたい介護の理想と厳しい現実

介護施設の職員と利用者

でも実際は、介護の仕事って本当に色々と難しいことも沢山あるのです。

  • 利用者さんが今やって欲しい事がすぐに出来なかったり
  • 周りの職員さんが忙しそうにしているとゆっくりと利用者さんに関われなかったり
  • お家に帰りたいと言う方、トイレに行きたいと言う方、ご飯を食べていないと言う方、歩いて転びそうになる方など・・・

それぞれ個性を持った方々が施設で生活を送っています。

そんな中で果たして理想の介護なんて出来るのか(笑)

介護職員さんをたくさん雇えばできそうだけど?

本当にそう思う?
最低限の人数は必要だけど、本当に人を増やせば解決できる問題かな。

ちなみに、少々厳しい言い方になるけど、人を増やす事は介護施設の経営を考えると期待しない方が良いですよ(苦笑)

だからこそ、限られた「人」「モノ」「金」「時間」「情報」を使い、その時できる最高のパフォーマンスをチームとして展開していく事が大切になってくるんです。

それができる施設が良い施設だと思いますよ。

限られた中で何もかもこなそうとする必要はないのです。
どうすれば利用者さんやご家族の要望に応えられるか、その方の気持ちになって必要な支援を考えることが大切だと思っています。

理想の介護が仕事のやり甲斐につながる

介護施設で働こうとしている貴方にもきっと、こういう介護をしたいという「自分なりの理想」を持っているのではないでしょうか。
例えば

  • 利用者さんから笑顔をたくさん引き出したい。
  • 利用者さんとお出かけしたり、好きな事をして一緒に楽しく生活したい。
  • 見ず知らずの人ばかりで不安だろうから安心して生活できるように関わりたい。
  • 病気で落ち込んでいるだろうから生きる希望が持てる様な関わりをしたい。

これを見て頂くだけでも介護という仕事は、本当に素晴らしい仕事だと思いますよね!
見ず知らずの人と出会い、生活を共にし、笑顔を引き出したり生きる力を引き出したり!

時には家族以上に親身になって利用者さんを心配し大切にできる!
これが介護職という職種なのです。

利用者さんが「○○したい」と言えば、それを実現できる様に他の職員と意見がぶつかってでもその方の願いを叶えようとする。
これが介護職という職種なのです。

いずれはお別れする日がやってきますが、心をかけた分、溢れんばかりの涙を流せるのも介護職員なのです。

介護の仕事は本当に尊い仕事です。
利用者さんが施設でどの様に暮らしどう生きたか。
そして人生をどのように締めくくったのか。
人生の中のわずか数%の施設生活。
最後に「生きてて良かった」と思ってもらえる介護。

そこに私のやり甲斐があります。
だから十把一絡じっぱひとからげのケアではなく、一人一人の生き方に寄り添ったケアをしたいと思っています。

よかったらこちらの『介護の理想は実現できる!私が特養でやり続けた3つの誓い』も是非ご覧ください。

介護施設の現実は厳しい

とはいえ、現実はどうなの?
てところが気になりますよね。

むしろこっちの方が気になるかもしれませんね(笑)

学生の方もご存知だと思いますが、介護職員の数は微増ながらも年々増え続けています。
そして、要介護(支援)認定者も同じように年々増えているので、その差がなかなか埋まらないというのが現状です。

ざっくり言うと、つまり政府が考えている十分な介護職員の数にはまだまだ到達していない、という訳なんですね。

やはり介護職員さんの数とケアの質は関係するのかな?

もちろん関係ありますよ。
でもね、人数が多いから良いケアができるとは限らないし、人数が少ないからケアの質が悪いとも限らないです。

例えば、2つの施設があるとします。

  • ある施設は、人数は多いけど能力や想いのない職員の集まりでチームワークもいまひとつ。
  • 片やある施設は、人数はちょっと少ないけど能力や想いがある職員の集まりでチームワークがとても良い。

もしあなたなら、どちらの施設で働きたいですか。
そして、どちらの施設の方が利用者さんへのパフォーマンスが良いと思いますか。

介護職員の【人数】×【能力】×【想い】×【チームワーク】
→利用者さんの「生きてて良かった」の数

この数字が大きければ大きいほど、きっと素晴らしいケアが行われていると思いますよ。
まずは、自分の目で確かめることが一番です!

介護現場でタメ口が超危険な理由!誰でも真似しやすい好印象を与える言葉遣いを解説!

良い介護施設の選び方【チェックポイント!】

施設見学のチェック項目

そこで、介護施設を探すときにこれだけはチェックしておきたいというポイントをまとめているので、施設を見学する際の参考にしてみてください。

働いている職員さんを観察しよう!

観察するのはこちらの5つ。

観察するポイント理由
挨拶コミュニケーションの基本は挨拶。
利用者さんの介助に入る前に挨拶・言葉がけができているかどうか。
見学者の自分に対して挨拶をしてくれたかどうか。
「挨拶ができない=教育が行き届いていない」とも言えますね。
服装相手への気遣いとして身だしなみは大切。
制服・私服を問わず、だらしなさは無いか、また清潔感はあるか。
表情職員や利用者さんと良好な関係を築く上で表情には気を付けたいですね。
見学者がいるのに感情を抑えられないレベルはかなり危険。
言葉遣い親しき中にも礼儀あり。
利用者さんへの言葉遣いが丁寧かどうか。タメ口はNG。
タメ口が危険な理由はこちら
私語利用者さんの悪口を平気で言っていないかどうか。
利用者さんの援助内容のやり取りとの区別・見分けは必要。

過ごしている利用者さんを観察しよう!

利用者さんの観察はこちらの2つ。

観察するポイント理由
衣類・寝癖・口の周り・爪利用者さんの身だしなみが整えられているかどうか。
人として大切にされているかどうかの目安になりますよ。
表情利用者さんの表情はケアの結果を物語っていることが多いです。
利用者さんが落ち着いた表情をしているか。
にこやかな表情で過ごしているか。
職員が良い関わりをしていると利用者さんの表情にも現れます。

生活環境をチェックしてみよう!

環境面のチェックも大切。

観察するポイント理由
布団利用者さんがお部屋に戻ってきた時に布団がきれいだと嬉しいですよね。
こういうちょっとした接遇を大切にできているかどうか。
整理・整頓・清潔・清掃お客様にきれいな環境で過ごして頂くのは当然のことですよね。
お部屋の荷物が乱雑に置かれていないか。
車椅子の汚れや床や家具のホコリは拭き取られているかどうか。
肺の機能が低下している方が多いので大切なチェックポイントです。
身体拘束身体拘束は法律で禁止されている行為です。
利用者さんが身体拘束を受けているということは、自分もする側になるという事です。
植物手入れが行き届いているかどうか。
枯れた花をそのまま飾っていないか。
こういう些細な気付きがケアにも現れます。

これまで100施設以上の介護施設を見てきた私なりの施設選びのポイントでした。

ぜひ参考にどうぞ。

施設を見学しながら一つ一つ確認するのは難しいので、見学後の振り返りにでも使ってみてくださいね。

【新卒必見】就活で良い介護施設を選ぶポイント【まとめ】

介護施設に就職してみたけど「思い描いていた理想と現実が違ってた!」みたいな事は出来るだけ避けたいのが本音だと思います。
そこでこちらの記事では、介護の理想と厳しい現実に始まり、良い施設を見つけるためのチェックポイントまでご紹介してきました。

介護施設は人手不足と言われますが、そんな中でも利用者さんに行き届いたケアを提供している施設はたくさんあります。

ぜひ、ご自分の目でそれを確かめて欲しいと思います。
その時はこちらで紹介しているチェックポイントを参考にして頂けると幸いです。

介護の仕事は本当に尊い仕事です。
利用者さんが施設でどの様に暮らしどう生きたか。
そして人生をどのように締めくくったのか。
人生の中のわずか数%の施設生活。
最後に「生きてて良かった」と思ってもらえる介護をお互い頑張っていきましょう。

自分の目を信じて、あなたが輝ける施設を是非探してみてくださいね。